1. ホーム
  2. セブ島通信

セブ領事事務所より [セブ島通信5月号]

セブ領事事務所より [セブ島通信5月号]

(注:本稿は,4月24日時点の状況に基づいて作成しています。)

皆様におかれましては,新型コロナウイルス感染者数の世界的な急拡大,フィリピン政府の「強化されたコミュニティ隔離」措置等を通じて,大変なご苦労とご不便を強いられているものと承知しております。

セブ領事事務所では,これまで在フィリピン日本国大使館と協同で,帰国を希望される方が円滑に帰路に就けるようフィリピン側関係機関との調整や,各種情報収集,領事メールを通じた皆様への情報提供等を行うとともに,皆様からのお電話等によるご照会・ご相談に対応してきております。

皆様におかれましては,報道やお住まいの地域の行政機関等から,各自情報収集に努めて頂いていると存じますが,今回,これまでセブ領事事務所にお問い合わせがあった中で,主に安全対策についてのご質問について,Q&A方式でまとめてみましたので,ご参考として頂ければ幸いです。

この他にもご質問がありましたら,遠慮なくセブ領事事務所までお問い合わせください。

Q1:日本外務省からの情報を知りたいが,どのようにして知ることができるのか。

→「海外安全ホームページ」を通じて,新型コロナウイルス感染症の国別比較や,各国の入国制限措置・入国後の行動制限措置に関する状況,フィリピンを含む各国・地域ごとの詳細情報(海外安全情報)等を日々更新しています。

 また,セブ州等ビサヤ地方に滞在中の方向けの情報については,在フィリピン日本国大使館からのお知らせを随時発出しており,大使館ホームページでご確認頂ける他,在留届・たびレジにメールアドレスの登録があれば,メールでもお受け取り頂けます。在留届・たびレジには,「海外安全ホームページ」に掲載の専用ページからご登録頂けますので,お済みでない方は,是非この機会にご登録をお願い致します。

Q2:「海外安全ホームページ」によると,フィリピン全土に「感染症危険情報レベル3」が発出されているようだが,どういうものか。

→「感染症危険情報」は、危険度の高い感染症に関し、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域について発出される海外安全情報です。4段階のカテゴリーを使用し,世界保健機関(WHO)等国際機関の対応や,発生国・地域の流行状況,主要国の対応等を総合的に勘案して発出します。

 日本外務省では,1万人あたりの感染者数,海外からの移入例等を考慮し,3月31日,フィリピン全土を含む49か国・地域に対し,感染症危険情報レベルをレベル3(渡航は止めてください。(渡航中止勧告))に引き上げました。

Q3:「在留届」の登録をしているが,在外公館からのメールが届かない。

→メールアドレスのご登録がないか,登録頂いているメールアドレスが誤っている可能性がありますので,セブ領事事務所までご連絡をお願いします。

Q4:セブ領事事務所は通常どおり業務を行っているか。

→当事務所の領事窓口,及び電話受付は,通常どおり業務を行っております。このうちパスポート(新規,切替,帰国のための渡航書等)発給,証明書(在留証明等)発給,在留届(新規,変更)受付については,概ね通常どおりの所要日数で対応しております。特にパスポートについては,有効期限が切れてしまうと「新規申請」の扱いとなり,6ヵ月以内に発行された戸籍謄(抄)本をお求めすることになります。(有効期限内の「切替申請」をお勧め致します。)

なお,受理後,日本へ書類の送付が必要となる事務(戸籍・国籍関係届出,警察証明書の申請等)については,大幅な遅滞が発生していますので,予めご了承ください。また「出生届」の提出が「強化されたコミュニティ隔離措置」のため困難な方は至急,御相談ください(日本国籍留保のため)。

Q5:セブにおける最近の治安情勢はどうか。

→フィリピン国家警察による最近の統計が未発表ですので,客観的な評価は困難です。ビサヤ地方各地において,「強化されたコミュニティ隔離」等の各種制限措置がとられていますが,現在のところ,それらが当地の治安に大きな影響を及ぼしている状況は見られません。

 しかし,3月には,深夜のみならず,夕刻においても邦人の強盗・窃盗被害が発生しており,銃器を使った事例も報告されている他,4月には,邦人が夜間に外出していたため,「強化されたコミュニティ隔離措置」や「外出禁止令」等の行政命令に違反したとして逮捕・拘束される事案が複数発生しています。

 夜間及び夕刻の外出は避ける,日本人は犯罪の標的として狙われやすいとの危機意識を持つ等,安全対策に十分留意頂くとともに,行政命令に違反した場合は逮捕・拘束の対象となることにご注意ください。

Q6:現在,フィリピン滞在査証の手続で,パスポートを入国管理局に預けており手元にないが問題ないか。

→フィリピン入国管理法上,携帯義務の明文規定はありませんが,外国人は,警察官や入国管理局から提示を求められた場合,有効なパスポートと査証を提示する必要があります。紛失防止のために宿舎等に保管していたり,査証の更新手続中で手元になかったりする場合には,少なくとも身分事項欄と査証欄のページのコピーに加え,その他の身分を証明できるもの(例:外国人登録証)を提示することにより自らの身分事項を証明できるよう,常に心がけてください。

Q7:自分が住んでいる場所の新型コロナウイルス流行状況を知りたい。

→フィリピン国内における新型コロナウイルス感染者数等の情報については,フィリピン保健省(DOH)や地方行政機関の公式ホームページ・公式Facebook等を通じて,日々更新されています。最新の情報を入手して,感染予防に万全を期すようにしてください。

Q8:日本に帰国後の検疫措置はどの程度厳しいのか。

→日本における検疫措置の詳細及び最新情報については,厚生労働省のホームページで詳細に案内されております。まずはこれらをご確認頂き,ご質問については専用電話窓口(海外から:+81-3-3595-2176)までお願い致します。

Q9:当地に短期滞在中の知人が,足止めのため手持ち現金が少なくなってきたようだ。フィリピンの非居住者であり,当地の銀行に口座を持たないが,日本の親族や知人から送金してもらう方法はあるのか。

→国外出張中や旅行中の方々が日本からの送金を受け付けている銀行に「Western Union」がありますので,この銀行のサービスを利用されるのも一案です。その場合,サービスの内容をインターネットで調べていただくとともに,最寄りの「Western Union」取扱店舗が営業しているかを事前にご確認ください。

また,クレジットカードをお持ちの方は,クレジットカード会社から緊急キャッシングサービスにて送金を受けることが出来る場合があります。詳しくは、お手持ちのクレジットカード会社にお問い合わせださい。

Q10:体調不良や,日本から持参した薬がなくなりそうなとき,どうすればよいのか。

→最寄りの病院に相談して下さい。ほとんどの病院では,新型コロナウイルス感染症の予防のため,事前の電話予約が必要となっていますので,ご注意下さい。

 最後になりましたが,このような時だからこそ,心身の健康管理には気をつけたいものです。「規則正しい生活を心がける」「コロナ関連の情報から離れる時間を意識的にとる」「対面式でなくとも,誰かとの接点を意識的にとる」の3点を提案したいと思いますが,それぞれ出来る範囲で,特殊な生活スタイルの継続でストレスを溜め込まないための工夫を心がけてみてください。