1. ホーム
  2. セブ島通信

2022年新年のご挨拶(門馬勇)

2022年新年のご挨拶(門馬勇)

 セブ邦友会 会長 門馬勇

セブ日本人会会員並びにセブ在住の日本人とそのご家族の皆様、新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

既に言い尽くされてはおりますが、コロナ騒動も2020年の3月よりフィリピンでも厳戒態勢が敷かれ始め

もうすぐ丸二年を迎えようとしています。観光業やレストラン業を中心にセブでお仕事に従事なさっている方々の経済的、精神的、苦痛は想像を絶するものが有るとご推察いたします。

更には追い打ちを掛ける様に昨年12月16日の夜半にかけて大型台風がセブ島を襲いマクタン島やセブ中心部に多大なる被害がもたらされました。

私はマクタン島在住ですが、台風来襲のピーク時には今迄経験したことが無い暴風雨と近所の屋根が強風で吹き飛ばされる瞬間には雷が落ちた様な轟音が轟き、生きた心地がしませんでした。

翌朝徒歩で近隣の被害状況を見に出てみると、木造の家を中心に全壊又は半壊の状態、更に路上には電柱や巨木が倒れ道路を塞いでいる光景が至る所で目に飛び込んで来て愕然と致しました。

その後飲料水の販売店では電気が止まっている為供給できず、ジェネレータを稼働させるにもガソリンスタンドが壊滅状態の為ガソリンの供給が出来ず、クリスマス前後までは飲料水を始め様々な生活物資を自力で確保しなければならずパニック状態の中、地獄の様な日々が続きました。

クリスマス後は徐々に混乱も治まってきましたが、電気、水道等の本格的な復旧作業はお正月空け迄待たなければなりませんでした。特にマクタン島では未だに多くの家庭では電気、水道やインターネット等が停止したままの状態が続いております。

その様な混乱状態の中で家族や友人、近所の方々の多大な協力の中で支えあってこの難局を乗り越えております。改めて”絆”と言う意味を強く認識させられました。

そして台風が過ぎ去った後には、昨年12月には海外渡航の規制が緩和され始めると期待をしておりました矢先に、今度はオミクロン株がフィリピンや日本をも巻き込んで急拡大中と「一難去ってまた一難」と苦難の新年のスタートになりました。

「夜明け前が一番暗い」との人生訓にもありますように、現在がその夜明け前だと信じ希望を持って2022年の明るい未来をセブ在住の日本人とそのご家族の皆様と一致協力して切り開いて行こうではありませんか。

セブ邦友会も2020年3月よりコロナ規制により公式活動は全て一時停止の状態が続いておりますが、今年こそは活動再開との会員一同の思いも強く、セブ日本人会の皆様と手を携えて様々な活動にご協力させて頂きたいと切に願う次第です。

2022年1月吉日

セブ邦友会 会長 門馬勇