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ワクチン接種における嘆願書[セブ島通信5月号]

ワクチン接種における嘆願書[セブ島通信5月号]

セブ日本人会会長松田和人

会員の皆さま、いまだに終わらないコロナ拡大が続く中、いかがお過ごしでしょうか?

すでに2021年も5月を迎え、ここまでこのような状況が続くとは誰も予想していなかったと思います。1年前の5月号では「帰国者の臨時便」についてのことを記載したことがはるか昔のような気がします。

私自身、1年以上日本に帰っていないこともセブに8年間の中で初めての体験です。セブに残っておられる方と日本での食事を食べたいということもよく話をします。

個人的にも知っている人がこの1年間でかなり帰られたという感覚がありますが、周りからも何人の日本人が帰国したのかという質問を受けます。私個人としては、臨時便のころに2500名ほどが帰国され、その後500名ほど、合計3000名が帰国されたのではないかと思っております。

先日の発表でビザを持っている方の入国緩和が可能になりましたが、まだまだ一般の方が渡航するには時間がかかりそうです。

また最近の話題の中で多いのは、ワクチンに関することです。質問や相談も多いのですが、昨年に比べると明るい兆しだと感じております。日本もフィリピンもまだまだ接種が進んでおりませんが、ワクチン接種がグローバル世界に戻る鍵になることは間違いないでしょう。

日本には予防接種法という法律があります。接種費用や接種後のトラブルに関しては国の負担になります。しかし、この法律の適用は日本国内だということで海外での接種は対応できないようです。

先月、マニラの日本人会と商工会が大使館の方へワクチン接種における嘆願書を出しました。内容は以下の通りです。

【要望】

1.日本国内に住民票がない在留邦人分のワクチンを日本政府の責任において確保し、フィリピン国内でそのワクチンを接種できる環境・体制についてご検討をお願いいたします。

2.フィリピン国内での接種が困難な場合は、在留邦人が日本に一時帰国して接種できる体制の早急な整備をお願いいたします。その際、在留邦人が帰国して接種しやすい環境整備に向け、フィリピン再入国時の隔離期間の短縮や、フィリピン政府が課す入国禁止措置の緩和等、フィリピン政府との折衝も併せてお願いいたします。

3.将来的にフィリピン国内での接種がある程度進展し、民間医療機関での接種が可能となりました際には、マニラ日本人会診療所でも在留邦人へのワクチン接種が可能となるよう、ワクチン確保に向けたフィリピン政府への折衝等、貴館のサポートをお願いいたします。

マニラ日本人会や商工会に対して進捗を確認していきます。またセブにおいても他団体とも情報交換をして何ができるかを模索していきます。

話は変わりますが、先々月、リロアンにある日本人墓地へ春の彼岸における墓参に行かせていただきました。毎回、セブ邦友会の方々にもご協力いただいております。

昨年よりコロナ対策で関係者のみでお参りさせていただいておりますが、早く気兼ねなくお参りにも行けるようになればとつくづく感じました。墓参に関わらず、セブ日本人会として未だ対面によるイベントはできずにおります。

 いつになれば元通りになるのかということも、誰もわからないこととわかっていても会話の中にあがります。歴史上、2年で終息するということとワクチンの進展で年内には改善すればいいなとは言いながら、いつ昔のような状態に戻るのかと言う内容に関しては様々な意見があるようです。

ここフィリピンや日本に限らず世界的にも大変な状況は続くと思いますが感染しないための最大限の努力をし、ご自愛なさってください。また何かお困りの事がございましたら、日本人会の方にもご相談ください。