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みんなで頑張ろう!コロナ禍での日系企業インタビュー [セブ島通信11月号]

みんなで頑張ろう!コロナ禍での日系企業インタビュー [セブ島通信11月号]

セブ日本人会理事 関根

こんにちは!

セブ日本人会新人理事の関根です!

2018年からセブ・マクタン島に移住し2020年にセブシティーに越してきました。

現在は日系企業で、オンライン・オフラインの教育事業の立ち上げをしております!

今回よりセブ島通信で日系企業さんにコロナ禍での活動を定期的にインタビュしていきます。あ

<プロフィール>

居酒屋『悟空』

中村 秀一さん

20代の頃より海が大好き!プロライセンスを取得するほどダイビングが大好き!!

セブの海はダイバーにとって世界の中でも際立って素晴らしい環境なので、セブの海が大好きです!

凝り性な性格で一度何かにハマると、とことん凝って研究してしまう。

様々な事業に携わっています。

◇「このコロナ下で、日本食レストランビジネスはあきらめるべきだったのですが・・・」

元々『悟空』の顧客は同じビルに入っている語学学校などの留学生がターゲットでした。

しかしこのコロナで語学学校の生徒さんがセブに来られなくなったため、どう考えたって経営が立ち行かなくなる。どう考えても撤退するのが正しい経営判断な事は分かっていました。

ただ、私は『辞めない』という判断をしました。そしてとにかくできるだけ『しゃがみ込む』。

具体的にしたことは、まずメニューを絞り込みます。

ドリンク含め380あったメニューを約30まで減らしました。

また営業時間を絞り、必然的にスタッフの稼働時間も絞りました。

食材も日本から輸入していたものをローカルで手に入るものに変え、フィリピン人スタッフに給料を払える限界まで『しゃがみ込み』ました。

◇「『情』はやっぱりあるよね」

「セブが好き」って言うのもあるし、社員の生活を考えると情が入ってしまいました。

でもこれってビジネスじゃないのは分かっている。

ただ、彼ら(フィリピン人スタッフ)がいてくれて、彼らがこんな状況でも一緒にいてくれ、週2回となってしまった少ないシフトでも働きに来てくれる。

ビジネスとしては違うんだろうけど、人としてやっていて良かったと思う事はあります。

そんなに頑張っているぞ!なんてきれいな話じゃなく、辞められなかったっていうだけなんだけどね。

◇「未来につながる変化をしていきます」

当店の看板メニューの担々麺ですが、コストを考えると日本の冷凍麺を仕入れる事ができなくなりました。

そのため、セブ産の小麦を選んで使ってキッチンの製麺機で自家製麺を作る方針に切り替えました。コロナ前までは、日本人マネージャーがいつでも見ていてあげる事でクオリティを担保できていましたが、コストを考えると難しい。

実は、製麺は【気温と湿度と水の量】のバランスが大事で、簡単にマニュアル化できません。

そんな中フィリピン人スタッフが効率化とクオリティの担保を試行錯誤して製麺しています。

コロナ前でお客さんが沢山いた時は、ルールを守れない事もあったフィリピン人スタッフが、今は自分たちでルールを作り、ルールを守る。そうしないとお店を守れないと一人一人が考えてくれています。

ビジネスとして今の判断が正しくないかもしれないが、彼らのレベルアップにはつながっていると思います。また彼らの成長を見ていると、やっていてよかったと思います。

いつか日本のお客さんが戻ってきてくれた時、今の彼らがレベルアップしている事が、良い方向に作用してくれるかもしれませんね。

◇「『3年前に来たんですよ』といってもらえる日が来ると信じています」

いつか、近い将来語学留学性も観光客も戻ってくると思います。

皆セブを訪れたくて地下のマグマのように気持ちが噴火寸前になっていると思う。

その時に、昔の生徒さんやお客さんが『悟空』が生き延びていてよかったと、言ってくれたら凄く、Happyですね。

「3年前来たんですよ」なんて言われたら、やってきてよかったなと思えるでしょうねぇ。

皆さん色々あって、コロナの中で撤退した方・売り上げをあげた方色々いると思いますが、私たちは決してこのコロナを頑張って生き延びたんではなく、いつかチャンスに変えるためにしゃがみ込んだだけです。

なので、いつかそのチャンスが近い将来に来ることを待ちわびています。

◇最後に

なんだかんだでセブが好きです。

セブを再び盛り上げるために頑張ります!!

<関根からのコメント>

私も、担々麺を頂きました!

濃厚だけど後味すっきりなスープ、そして自家製生めん!とっても美味しい担々麺でした(自家製餃子もおすすめです!!お肉ぎっしり!食べ応えあります!!)。

リカーバンが明け、ビールも美味しい季節となりましたよね。

是非、肉汁たっぷりの餃子とビールで1杯?2杯?3杯はいかがでしょうか!笑

その後自家製麺の担々麺を〆にすると最高です!

中村さんのフィリピン人スタッフの方への思いとそれ応える従業員の皆様。

素敵なお話をして頂きありがとうございました!!