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2020年も残り2ヶ月を迎え、思うこと [セブ島通信11月号]

2020年も残り2ヶ月を迎え、思うこと [セブ島通信11月号]

セブ日本人会 会長

松田和人

今年も残すところ2ヶ月となりました。このセブ島通信を読んでいただいている方々もいろいろな思いを持っておられると思います。

フィリピンでも通常であれば、クリスマスに向けて賑わいを増してくる頃ですが、ショッピングモールに行っても例年とは違います。確かに一時期よりは車や人の動きは活発になりましたが、元に戻ることは当分ないのだろうと感じています。

しかし日本のニュースを見ている「Go To Travelキャンペーン」などで今まで厳しかった業種も活気を取り戻すきっかけを得ているようで安心します。またこのセブへもコロナ中に日本へ帰国していた方が戻ってきたということを聞くとほっとした気がします。

反面、欧米では、コロナの第2波で一日数万人の新規患者が発生したり、外出禁止をしたりと世界各地で大変な状況が続きながら今年を終わるのだと思います。

フィリピンでも未だに高齢者の外出制限はありますが、フィリピンのドゥテルテ大統領、アメリカのトランプ大統領(現時点)、日本の菅新総理大臣、菅内閣の平均年齢、いずれも70代です。我が日本人会の顧問も75歳を越した日本でいう後期高齢者です。政治や経済で若返りが大切だと言われる中、やはり大先輩に頼っているのが世の中の実態です。

個人的に周りを見渡しても70歳を超えた方々のパワーに驚くことがあります。私なりの分析ですが、現役を引退せず活躍されていることが活力の源ではないでしょうか?ここフィリピンでも寿命は日本よりかなり短いのですが、がんばっておられる高齢者は、やはり気力がある方々が多いようです。

私が約20年後、70歳を越してどのような状態でいられるかは今からの生き方であり、その時に生きがいを持ち、人に求められているかが大切だと痛感しております。

私事ですが、趣味と健康維持を兼ねてジョギングをしています。この自粛期間、マスク着用、チェックポイントがあると、どうしても通常よりも走る距離も減っております。いろいろなマスクはありますがやはりマスクをして運動をすると息苦しさは軽減されません。またチェックポイントがあることで外出用パスの曜日制限もあり、走る日まで制限されます。場所によっては走っている途中でも検温を求めるポイントもあります。フィリピンで生活されている皆様もそれぞれの生活の中で不自由を感じておられるとお察しします。その中で新しい工夫も生まれてくるのだとも思います。

セブ日本人会も同じようなことが言えます。このコロナという未曾有なことがおき、その中で会長職を任務しているから気付くこと、考えさせられることがあります。これまでの歴史の中で必要とされる行事をやることも日本人会の大きな役割でした。今年は一切の行事を中止とし、終戦記念日に開催している戦没者慰霊祭までも一部の理事のみという形での慰霊となりました。これも世界中のイベントが中止、延期、そして規模縮小などと普通にできていたことができない世の中になりました。

逆にこの時期があったからこそ、良かったこともありました。日本人会の役割である会員交流もコロナの影響で直接の交流はできませんでしたが、この時期ならでの電話、メール、そして先回のセブ島通信の記事でも掲載されましたオンライン懇親会から多くのご縁やご支援をいただけました。懇親会には開催主催者の荒木理事とともに皆勤しておりますが、少人数ながら意義もあり、参加いただいている方からはご満足いただいていると思います。

そろそろ直接の対面懇親会もという声もいただいておりますので、やり方を含め検討していきます。私も最初はオンラインでの懇親や会議も新鮮だったり、オンラインだけで良いのではないかと思いましたが、やはり実際に顔を見ながら話をする方が格段に良いと最近特に感じます。

日本人が減り、コロナによる影響が今後どのようになるのかわからないセブの社会で日本人会が果たす役割を考え、来年に向けての準備をしていきたいと思います。何かご意見がございましたら、よろしくお願いいたします。