
Name: Howell Suerte
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小学生のとき、いつも母と一緒に宿題をやりました。
分からない事があったとき、母はすぐに答えを教えたりしませんでした。
まずは自分でやってみなさい、とよく言われました。
ある日、新しい言葉の意味を書き込む宿題がありました。
いつものように、母はすぐに答えを教えずに、 私に「辞書」の使い方を教えてくれました。
今 思えば、その辞書で調べて理解することが、教える事を好きになったきっかけです。
人を教える、見守る、励ます事で、人間は成長します。
教師の仕事にあこがれ、去年の始めに 専門教育の 卒業証書を 取得することを決心し、教師になることを計画しました。
いつか、日本語の教師になるのが、今の私の 夢です。
しかし、2020年1月22日、フィリピン初の新型コロナウィルスの感染事例が報告されました。
あっという間に、ウイルスが世界中に 広がりました。
ロックダウンや、行動 範囲 制限 処置で、楽しみにしていた専門教育の 勉強も、オンライン形式になりました。
去年8月までに提出しなければいけなかった課題を、今も手をつけていません。
なぜかというと、専門教育のコースに入ったのは、間近で教師の話を 聞いたり、クラスメートと話し合ったり、教室でテストに答えたりするのをやりたかったからです。
このコロナ禍の中で、私たちは現代のテクノロジーの凄さを肌で感じます。
学生は 学校に行く必要がなくなり、自宅でモジュールを完成するだけです。
インターネットを通して、授業の動画を見るだけです。
色々な 本を調べる事なく、情報をググってコピペするだけです。
そしてこの日本語スピーチコンテストも、みんなの安全を守る 為に、ライブ配信をするだけです。
なんて便利な時代でしょう!
しかし、教える事は、けっして便利な事ではありません。
いい意味で、手が掛かる職業です。
私にとって、教師はただ、教えるだけではありません。
生徒の前に立って、課題ががうまくできたときに生徒と一緒に 喜び、悩んでいる時に生徒を励ますことこそが、教師だと思います。
教師と言うのは、人の心を育て、魂に 触れる仕事です。
何とか、一日でも早く、対面授業に 戻れる日を 心待ちにしています。
いつか、教師にしかできない些細な喜びを、感じてみたいです。
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