セブ島通信 Vol.171 2019年07月号へ戻る

セブ観音受難

セブ日本人会

過日、マルコポーロホテルのマ ネージャーから日本人会に緊急の連 絡がありました。同ホテル内に安置 されているセブ観音の光背(観音像 の背部に取り付けられた光をかた どった装飾)とお手に持たれた蓮華 が何者かによって毀損、持ち去られ たとの事でした。早速、当会会長が 現場を訪問し、ホテル側と状況確認 及び協議をしました。 今更申すまでもなく、この観音像 は昭和 58 年、戦時中セブに駐留して いた海軍部隊、陸軍挺身隊等の関係 者の浄財により戦没者慰霊、平和希 求のために建立されました。 8 月 15 日、当会が戦没者慰霊祭を挙行、毎 年多くの参列者が手を合わせていま す。ありがたい事にマルコポーロホ テルは敷地ばかりか庭園を整備、メ ンテナンスまで無償で提供されてお り、我々は何時でも清々しいお姿を 拝する事が出来ます。このような 様々な人たちの善意に護られている 観音像が今回、難に遭われた次第で す。 ホテルは光背を作成するという好 意まで示されましたが、感謝の気持 ちをお伝えした上で、残念ながら似 て非なるものとなる危惧から辞退さ せていただきました。 セブ日本人会としては建立された 皆様から引き継いだ責任において も、日本国内の専門家に修復を依頼 する計画をしておりますが、今年の 戦没者慰霊祭には到底間に合いませ ん。痛ましいお姿の前で慰霊と平和 祈念の式になる事はまことに慚愧の 念に耐えません。来年は終戦から 75 年の節目になります。それまでには 立派に元のお姿に復する事が出来るよう誠心誠意努力してまいります。 (この趣旨をご理解の上、お一人で も多くの方々からの浄財を募らせて いただきたいと思います)。

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